不妊になりやすい排尿痛を伴う淋病やクラミジアにはジスロマック
2019年09月07日
淋病やクラミジアも、性感染症の中ではポピュラーな存在です。まず淋病の症状は、感染してから一定の潜伏期間を経て発症するのが特徴です。男性の場合では尿道炎が引き起こされ、尿道から膿のようなものが大量に出ることが特徴的です。
淋病を引き起こす淋菌をこのまま放置しておくと、淋菌が尿道を通り精巣上体まで広がってしまうことにより、精巣上体炎と呼ばれる別の病気を引き起こすことがあります。精巣上体炎に進行すると、陰嚢が炎症によって腫れあがってしまい、強い痛みが生じその結果歩行困難になりやすいため早目の処置を必要とします。男性の場合では、最悪のケースでは無精子病になり不妊の原因となります。
女性の場合では、男性ほど強い症状はなくおりものの増加や軽度な不正出血が主症状なのですが痛みはほとんどないため、見過ごされやすい病気です。しかし、放置するとこちらも卵管炎・卵巣炎・子宮外妊娠など様々な症状を引き起こして不妊の原因となりますのでやはり早めの治療が必要です。
クラミジアにかかった場合には、男性の場合は淋菌と同じく炎症を起こすことで排尿痛を伴います。ただ、痛みそのものはそこまでありません。症状は淋病と比べると軽めで、尿道にかゆみを伴ったりあるいは排尿時に軽い痛みがあるなどといった尿道炎のような症状がみられることが特徴的です。それから、水っぽい膿のようなものが出てくることもあります。
女性では大体がクラミジアにかかっても無症状であるため見逃されやすいです。しかし、放置してしまうとこちらも子宮外妊娠や不妊の原因となるため決して油断できない病気といえます。
クラミジアの場合は、性器への感染のほかにも咽頭に感染することがありこの場合には咽頭の腫れ・痛みのほか発熱を訴えることがあります。まれに肺炎を引き起こすこともあるため要注意です。クラミジア肺炎にかかると咳・たん・発熱などを訴えます。
主に淋病やクラミジアは海外旅行先でセックスをするとリスクが上がりますので、海外旅行先で性病が流行している時にはよりこうした性感染症に警戒しておいたほうが良いといえるでしょう。
治療法は、ジスロマックと呼ばれる医薬品を使用して治すのが一般的です。ジスロマックは、咽頭炎・肺炎・尿道炎・リンパ節炎など様々な病気に効果がある医薬品であり、知名度が高いです。アジスロマイシンという薬名で医師から処方もされています。
服用するときには医師の指示にもよりますが、用法・用量通り飲んでおけば約1週間ほどは効果が続く薬です。ただ、治ったと思っても医師から完全に治ったと判断されるまでしっかりと飲み続けておくことが重要でしょう。
ジスロマックは医薬品ですので副作用は存在します。主症状は下痢・吐き気・腹痛・頭痛などでいずれも軽度で済むことが多いため比較的安全度が高いですが、気になる人は医師と相談することが重要なのはほかの医薬品と同様です。頻度はごく低いですがアナフィラキシーや呼吸困難を起こす可能性はありますので、異常に気づいたら医師に診てもらいます。
一般的に経口服用で飲みますが、服用する際は必ず水かぬるま湯で飲むようにしましょう。これは、牛乳やジュースなどではその成分によって効果が半減してしまい、治りを遅くしてしまうことにつながってしまうためです。
医師の指示通り飲んでいけば、ジスロマックは効果の大きい医薬品と優れた血中半減期を持っていますので信頼性は高いです。さらに、下部消化器官で長時間にわたって一定の医薬成分を放出し続ける特殊製剤法マイクロスフェアと呼ばれる方法を導入した事で、効果の持続性が長くなりました。1回の服用で、1週間程度は医薬効果が維持されるためしっかりと飲んでいけば治りやすいことはいえるでしょう。